多くの子どもが最初の社会生活の場として【保育園】か【幼稚園】に入園しますよね。
筆者は大学卒業後から10年以上幼稚園教諭として幼児教育に携わってきましたが、いざ自分の子どもの幼稚園選びでは『もっと〇〇しておけばよかった』という失敗も。
ここでは【幼稚園】に進む子どもがいる親御さんが幼稚園選びをするうえで、少しでもお役に立てば・・・と思い、筆者の経験も含めて記事にしてみました。
【何に重きを置くか】が幼稚園を選ぶ最大のポイント
『これだけは譲れない!』という親御さんのこだわりだったり、『この幼稚園に通いたい!』というお子さんの強い希望だったり。
決め手となるきっかけは人それぞれでいいのだと思います。
ポイント①幼稚園の方針
やはり1番の決め手は幼稚園の中身で選ぶ方が多いですかね。
例えば・・・
- 教育方針
- 活動内容
- 雰囲気(先生・園内・園庭・保護者)
- 登・降園の時間
- 預かり保育
- 給食の有無
- 保育料
- 課外カリキュラムの有無
- PTAの有無
- 幼稚園バス(キャラクター)
・・・など。
細かく言えばもっともっとあると思います。
調べている段階で『ここは苦手そう』と思っても見学してみると案外感じのいい幼稚園だったということも。
まずは、はだし保育やその幼稚園が取り入れている教育活動など、幼稚園ごとの【個性】を知ることが大切かなと思います。
姉妹園でもやはり個性は違います。
なので幼稚園(園長先生)の教育方針は知っておいた方がいいかなと。
最近では課外活動に英語やピアノ、スポーツ教室などを行なっている幼稚園もありますのでそのあたりも要チェックですね。
保育料などはもちろん幼稚園に問い合わせることも可能です。
細かくかかる費用は直接幼稚園に聞いた方が確実ですね。
市に問い合わせたり、市役所のホームページに載っているところもあるので、まとめて調べて確認・比較できますよ。
そうそう、姉妹園でバスを共有しているので登降園の時間が1時間以上違うという幼稚園もあったりします。
稀ですが、そのあたりもチェックですね。
ポイント②家からの距離
バスで通うか徒歩で通うか、という選択。
バス代が月いくらかもチェックしておくといいですね。
悩んだけど、結局最後は1番近い幼稚園にした。という方も多いようです。
また『キャラクターのバスに乗りたい!』という子どもの気持ちも、幼稚園に通う楽しみの1つだと思います。
アンパンマン、トーマス、スヌーピー、ドラえもん、ミッフィー、汽車の形をしたバス・・・などなど。
色々あるのですごいですよね。
ちなみに筆者は働いている幼稚園で『うちの幼稚園もキャラクターのバスにしてみては?』と提案したことがあるのですが、『すごく高いんだぞ』という一言で終わりました。。
また、お母さんが仕事をしている場合は預かり保育後のお迎えのため職場との距離を考えたり、習い事があればその場所や時間などを考慮するのも幼稚園選びのポイントになるでしょう。
ポイント③小学校
すごく気に入った幼稚園でも、小学校に入学したときに同じ幼稚園の卒園児(お友達)がほとんど居なくて心細かったという声や、仲が良かった数人のうち、1人だけ違う小学校になってしまってその後話が合わなくなった、という話を聞いたことがあります。
とはいえ、学校では学校の新しいお友達ができますので、そこは見守るということでもいいのではないかなと思います。
ポイント④クチコミ
卒園児や在園児かいるお母さんの話はとても参考になります。
幼稚園見学に行っても園児の親の立場からの話はなかなか聞けませんから。
細かい内情を聞いておけるということは良いことだと思います。
ただ、やっぱりあくまでも人の意見なので、最終的に合う合わないはその子次第だと思います。
幼稚園選びはいつから?どう始める?
いつから探すの?
幼稚園を探し始めるのは、【早ければ早いほど】いいと思います。
実際に動き出すというより、どのような入園(特に願書受付までの)流れなのか知っておくのは早い方がいいかな、と。
なぜなら、市によって願書配布の時期が違うからです。
また、市内の幼稚園が一斉に願書受付日が決まっているところもあれば、幼稚園ごとに願書受付日が違う市もあります。
子育て支援事業の一環の【未就園児対象のクラス】なども、先着順だったり申し込み期間が決まっているというところも多いです。
のんびりしていたら、気になる幼稚園も『定員いっぱいです』と断られることも。
実際、筆者は幼稚園探しを甘くみていて・・・
子どもが1歳10か月になった12月(次年度2歳児)に気になっていた幼稚園に電話をしたところ、プレ幼稚園(2歳児週2回母子分離クラス)は定員オーバーで断られました。
しかも第2希望幼稚園も定員オーバーとのこと。
『まだ1歳なのにすでに断られるってどういうこと・・!?』と衝撃でした。
実は筆者が住んでいるA市の幼稚園では、2歳児クラスは前年度の願書配布時に同時に受付していたのです。
つまり、1歳(次年度2歳)の9月(A市の願書配布は9月なのです)に申し込まなければいけなかったのです。
となると、幼稚園選びはその前にしておくので逆算すると・・・もう0歳から・・・というか生まれたらすぐ始めなきゃ!といっても過言ではない状態に唖然としました。
結局、プレ幼稚園は諦めて、あちこちの幼稚園で行っている母子一緒の子育て支援に月1、2回通いながら情報を集めて、2歳(次年度3歳)の9月に3年保育で申し込んだのでした。
筆者が働いていた幼稚園があるS市では市内一斉11月に願書受付と決まっていたし、市によって(幼稚園によって)こんなに違うものかと正直ショックを受けました。
なので『入園はまだ先』と考えず、幼稚園を希望するのであれば、とりあえずホームページを見ておくだけでも違うと思います。
どこで情報を集めるの?
さて、それではその幼稚園探しをするための情報はどこで集められるのでしょうか?
それは、主に下記の3つに分けられるかなと思います。
- 市役所のホームページ
- 幼稚園のホームページ
- 同年齢の子どもの親が集まる場所
市役所では市内の幼稚園全て知ることができるので、まずは『自分が通える幼稚園は何か所あるのか?』知ったり、全体を比較するのにいいと思います。
あとは気になる幼稚園のホームページを直接調べたり(もちろん直接見学に行ったり)、児童館や子育て支援で出会った方に聞いてみたりして情報を集めるといいかと思います。
どうやって選ぶの?
気に入った幼稚園を見つけるには、上記にも書きましたが、子育て支援事業である未就園児対象のクラスだったり(幼稚園によって呼び方は異なります)、個人的に見学をしてみたり、とにかくたくさん参加してみる(幼稚園を見てみる)ことだと思います。
幼稚園によって、子育て支援は0歳から参加できるところもありますし、通っているうちに周りのお母さんとも話をして情報を集めることができますし。
そうやってたくさんの幼稚園を見てから選ぶことで、納得して入園できるのかな、と思います。
まとめ
冒頭で述べましたが筆者の幼稚園選びで『もっと〇〇しておけばよかった』と思った3つの失敗(後悔)があります。
それは、
①もっと早くから探し始めればよかった
②もっと情報を集める場所に顔を出せばよかった
③もっと色々な幼稚園の体験(見学)に行けばよかった
ということでした。
とにかく色んな人に聞くことをお勧めします。
筆者の失敗は、幼稚園探しが遅かったことから始まり、ほとんど話(情報)を聞けなかったこと。
引っ越ししたばかりの土地で、ママ友も居ないし幼稚園情報を得る機会がありませんでした。人見知りだし・・・。
でも今思えば、子育て支援で数か所の幼稚園に遊びに行ったときに、周りのお母さん方に聞き回れば良かったな・・・と。
あと、正直、先生で幼稚園を選ぶのはあまりお勧めしません。。
なぜなら、先生は辞めてしまう可能性があるからです。
園長先生の教育方針が気に入った!!というのとはちょっと違うんですけどね。
周りでも、プレ幼稚園で親身になってくれた先生がいるなら・・・といって入園したものの、その先生は入園前に辞めてしまっていたという話を聞いたことがあります。(結構聞きます。)
入園したい幼稚園が決まったら・・・
人気の高い幼稚園は願書受付が抽選になる可能性があります。
その時は、幼稚園によっては優先入園という手を使うことができます。
大体、優先入園に多いのが
- 卒園児の弟妹
- 在園児の弟妹
- 保護者が卒園している
- 既に2歳児クラスに通っている
- 未就園児対象の活動に参加している
読んでお分かりかと思いますが、優先入園って第一子にとって結構不利なんですよね。
しかし未就園児クラス(子育て支援など呼び方は様々です)に通っている場合、優先入園の対象になる幼稚園もあります。
幼稚園や地域によって異なるのですが、未就園児クラスには2種類あると思います。
保育料のような形でお金を払って週2回程度通うクラス(2歳児対象)いわゆるプレ幼稚園と、月1回程度幼稚園を体験するクラス(0歳や1歳から対象のところが多い)というものです。
前者の方はほぼ優先入園の対象になりますが、後者は対象にならないところもあるようです。
1歳(もしくは0歳)から幼稚園の子育て支援を利用して、『絶対に入園したい!』と思う幼稚園があるのであれば、2歳になるときに2歳児クラスに申し込み、1年通って優先入園を利用するのも確実な方法かと思います。
もちろん、幼稚園によって異なりますので、事前に幼稚園に確認してくださいね!
事前に納得して幼稚園に通えるように早めに調べておくのは間違いではないと思うのです。
とはいえ『どこにしようか・・・』と考えすぎて疲れてしまうこともあるかと思います。
幼稚園は最終的に『入ってみないと分からない』部分がたくさんあると思いますので!
散々迷ったら【直感で決める!!】というのもありかもしれませんよね。
この記事が少しでも幼稚園を選ぶヒントとなれば幸いです。
みなさんのお子さんが、たくさんの経験を通して健やかに成長できる素敵な幼稚園に巡り逢えますように。